2026/08/28 16:56
アーセンキッチンです。
くるひ自然植物園の作業のひとつ、
「土の声を聞くルーティン」をご紹介します。
日々、根っこが土の中をどう進んでいるかを観察することを日課にしています。
わたしたちが目指している土は「柔らかい土」だけではなく、単純にフカフカにすることとは違います。
「土壌の構造そのものを変えること」にあります。
土壌の構造そのものが変わることで、植物の根が伸びやすい環境になります。
「何年もかけて、土の性格を変えている」という表現が良いのかもしれません。

くるひ自然植物園の畑では、
「土が根を受け入れられる状態」を作るために、土を耕しておりません。
代わりに、
雑草を高刈りしたり、クリンピングしたり、敷いたりします。
不耕起を何年も続ける畑では、菌糸や微生物の働きによって土壌粒子がまとまり、団粒構造が発達します。
ミミズなど土壌生物の働きで細かな空隙やトンネルができたり、植物の枯れた根が分解され、そこが次の根の通り道になったりすることで、土を耕さなくても、土中の構造や菌糸ネットワークが壊されにくくなります。
その結果、根が「硬い土を無理に突き破る」のではなく、土の中の隙間を利用して横にも縦にも広がる根っこができます。

そこに菌類や微生物が関わってくる事で、
土の中に時間の違う根のネットワークができます。
わたしたちにとっての畑は、「作物を植える場所」と見るよりも、「地下の生態系を育て、その上で作物を収穫する場所」になります。
根の「量」だけでなく根の張り方が変わってくるため、この根っこ観察が「土づくりの履歴書」となっています。

土は、嘘をつきません。
耕さなかった年月、
根を張った年月、
微生物が積み重ねた時間、
すべて土の中に残っています。
栽培歴◯年、という肩書きよりも、より説得力のある「履歴書」をこの数年単位で作っております。
表には見えない土の中の根っこ。
根を張る力が、生きる力となります。
本質的には、植物も人も通じる部分がありますね☘️

地球にやさしい土をたくさん増やしたい。
いつもありがとうございます。
土の台所 アーセンキッチン
